v2.1.91(4/2)以降の動きをまとめる。Agent SDK の命名変更は移行必須なので早めに確認を。
1. Claude Code SDK → Claude Agent SDK に改名
影響:既存コードの移行が必要
@anthropic-ai/claude-code SDK が @anthropic-ai/claude-agent-sdk に正式改名された。旧エントリーポイントはすでに削除されており、そのままでは動かない。
# 旧(動かない)
npm install @anthropic-ai/claude-code
# 新
npm install @anthropic-ai/claude-agent-sdk
TypeScript SDK の最新バージョンは 0.2.92、Anthropic TypeScript SDK は 0.36.0、Python SDK は 0.45.0。
合わせて入ったSDKの改善
- Plan サブエージェントのサポート:プランモードでサブエージェントを使えるように
- サブエージェントの自動再開:Claude が自律的にサブエージェントを resume できるように
- サブエージェントの動的モデル選択:Claude がサブエージェントに使うモデルを自動で選択
- プロンプトキャッシュ無効化バグの修正:SDK の
query()でキャッシュが正しく当たるようになり、入力トークンコストが最大12倍改善
SDK を使ってパイプラインやツールを組んでいる場合、パッケージ名の移行と合わせてこのコスト改善も享受できる。
2. @メンション補完に名前付きサブエージェントが登場
Claude Code のターミナル内で @ を入力したとき、名前付きサブエージェントが補完候補として表示されるようになった。
@ でタイプすると…
@plan → Plan サブエージェント
@explore → Explore サブエージェント
@my-agent → カスタムエージェント
...
マルチエージェントワークフローで「どのエージェントを呼べばいいか」を覚える必要がなくなる。チームで共有しているカスタムエージェントの発見性が上がるのも地味に便利。
3. Hooks の新機能:PermissionDenied イベントと defer 権限
PermissionDenied hook イベント
オートモードの分類器がツール実行を拒否したとき、新しく PermissionDenied hook が発火するようになった。これで「拒否されたときにどうするか」を hook でコントロールできる。
ユースケース:
- 拒否ログを Slack/メールに通知する
- 拒否されたコマンドを代替手段で自動リトライする
- 監査ログに記録する
PreToolUse hook で defer 権限
ヘッドレスセッション(--headless)で動作中に、PreToolUse hook から defer を返すと、そのツール呼び出しで一時停止し、-p --resume で再開できるようになった。
# 人間の確認が必要な場面で一時停止 → 承認後に再開
claude --headless --resume <session-id>
「完全自動」と「完全手動」の間にあるヒューマン・イン・ザ・ループを実装しやすくなる。たとえば「本番DBへの書き込みは必ず人間が承認する」という運用を hook で強制できる。
4. スクロールパフォーマンス改善・フリッカーレス描画
WASM yoga-layout を TypeScript 実装に置き換え
大きなトランスクリプトでのスクロールが遅い問題の根本原因だった WASM の yoga-layout が、純粋な TypeScript 実装に置き換えられた。長いセッション(数百ターン以上)でも快適にスクロールできるように。
フリッカーレス alt-screen 描画(CLAUDE_CODE_NO_FLICKER=1)
export CLAUDE_CODE_NO_FLICKER=1
仮想スクロールバックを使ったフリッカーレス描画モードが追加された。画面のちらつきが気になっていた人向け。
.husky が acceptEdits モードの保護ディレクトリに追加
acceptEdits モードで自動承認している環境で、.husky/ 内の hook スクリプトが誤って上書きされるリスクがなくなった。
5. Windows PowerShell ネイティブ対応(プレビュー)
Windows 環境での Claude Code がより快適になった。PowerShell がオプトインでネイティブツールとして使えるようになり、WSL を経由する必要がなくなった。
// .claude/settings.json
{
"enablePowerShell": true
}
また /env コマンドの設定が PowerShell ツールコマンドにも適用されるようになった。WSL なしで Windows ネイティブ環境で Claude Code を動かしているチームには朗報。
6. コミュニティ:Claudify と awesome-claude-code
awesome-claude-code(21.6k ★)
コミュニティ維持の awesome-claude-code が 21,600 スターに到達。最近の注目追加:
- Claudify(3/31 追加):「Claude Code 用の完全な OS」を謳うフレームワーク
- 1,727 Skills、31カテゴリ
- 9 つの専門エージェント(永続メモリ付き)
- 21 のスラッシュコマンド
- 9 つの安全フック
- 6 層メモリアーキテクチャ
チームで Claude Code を本格運用したい場合の参考に。
サブエージェントプロンプトの逆引きリポジトリ
Piebald-AI/claude-code-system-prompts が注目されている。Claude Code の組み込みツール説明(24 個)と Plan/Explore/Task サブエージェントのプロンプトをバージョンごとに追跡しているリポジトリ。プロンプトエンジニアリングやカスタムエージェント設計の参考になる。
今日のポイント
- Claude Agent SDK への移行は必須。旧パッケージ名は動かない。移行と同時にキャッシュコスト改善(最大12倍)も享受できるので早めに
defer権限はヘッドレス自動化に人間チェックポイントを組み込む実用的な仕組み。CI/CD と組み合わせた承認フローに使える- スクロール改善は長時間セッションを多用している人には地味に重要。今すぐ
npm update -g @anthropic-ai/claude-agent-sdkを
参考ソース:
- Claude Code Changelog - code.claude.com
- GitHub Releases · anthropics/claude-code
- Agent SDK overview - Claude Platform Docs
- npm @anthropic-ai/claude-agent-sdk
- Claude Code Hooks Guide 2026 - DEV Community
- Claude Code PowerShell Tool Guide - ClaudeLab
- awesome-claude-code - GitHub
- Piebald-AI/claude-code-system-prompts - GitHub
- Claude Code by Anthropic - Release Notes - Releasebot