4/4 にリリースされた v2.1.92 の変更点をまとめる。Bedrock ユーザーへの恩恵が大きく、企業セキュリティ向けのポリシー設定も充実した。
1. AWS Bedrock セットアップウィザード
対象:AWS Bedrock 経由で Claude Code を使っているチーム
ログイン画面で “3rd-party platform” を選択すると、対話式のセットアップウィザードが起動するようになった。
ウィザードが案内してくれること:
- AWS 認証情報の入力
- リージョン設定
- クレデンシャルの疎通確認
- モデルの固定設定
これまで公式ドキュメントを参照しながら手動で行っていた初期設定が、画面の指示に従うだけで完了する。チームへの展開や新メンバーのオンボーディングが楽になる。
2. forceRemoteSettingsRefresh ポリシー(企業向け)
対象:Claude Code を企業管理下で運用しているチーム
新しいマネージドポリシー設定 forceRemoteSettingsRefresh が追加された。
// managed-settings.json(管理者が配布するポリシーファイル)
{
"forceRemoteSettingsRefresh": true
}
動作:
- 有効時:リモートのマネージド設定の取得が完了するまで Claude Code の起動をブロック
- 取得失敗時:fail-closed(エラーで終了)
「全従業員が必ず最新のセキュリティポリシーを適用した状態で起動している」という保証が持てるようになる。設定ファイルを取得できなかった端末でそのまま使われるリスクをなくせる。
3. Write ツールの diff 計算が 60% 高速化
コードを書く場面で最もよく使う Write/Edit ツールのパフォーマンスが改善された。
- タブ文字を含むファイル
&、$などの特殊文字を含む大きなファイル
上記のようなファイルで diff 計算が 最大 60% 速くなった。長いファイルへの編集操作でレスポンスが遅く感じていた場合は、アップデート後に体感できるはず。
4. /cost コマンドの内訳表示が充実
サブスクリプションユーザー向けに、/cost コマンドの表示が詳細になった。
- モデル別のコスト内訳
- キャッシュヒット別のコスト内訳
セッション中にどのモデルをどれだけ使っているか、キャッシュがどの程度効いているかが一目で確認できる。コスト最適化や、「このタスクは安いモデルで済ませられるか」の判断に使える。
5. /release-notes がインタラクティブなバージョンピッカーに
/release-notes コマンドを実行すると、インタラクティブなバージョン選択 UI が表示されるようになった。過去のバージョンのリリースノートも確認しやすくなっている。
6. リモートコントロールのセッション名がホスト名プレフィックスに
リモートコントロール機能でセッションに接続するとき、デフォルトのセッション名が ホスト名 + ランダム名 の形式になった。
例:myhost-graceful-unicorn
複数マシンでリモートコントロールを使っている場合、セッション一覧でどのマシンのセッションかが識別しやすくなる。
7. /tag・/vim コマンドが廃止
2 つのコマンドが削除された。
| 廃止コマンド | 代替 |
|---|---|
/vim | /config → Editor mode で Vim 操作モードを切り替え |
/tag | (機能統廃合) |
Vim キーバインドを使っていた場合は /config から設定を確認しておこう。
8. 主なバグ修正
- tmux ウィンドウ操作後のサブエージェントスポーン失敗を修正(tmux 環境で並列エージェントを使っていた場合に影響)
- Stop hook の誤判定を修正(hook が意図せず発火する問題)
- ストリーミング中のフィールドバリデーションエラーを修正
--resumeでプロンプトキャッシュが全ミスになるバグ(v2.1.90 で混入)を修正
--resume でのキャッシュ問題は長いセッションを引き継ぐ用途に影響していたため、resume を多用している場合は早めにアップデートを。
アップデート方法
npm update -g @anthropic-ai/claude-agent-sdk
# または
claude --version # バージョン確認後、自動アップデートプロンプトに従う
今日のポイント
- Bedrock ユーザーは次回セットアップ時にウィザードを試してみて。チームへの展開が格段に楽になるはず
--resumeユーザーはキャッシュバグ修正のためにも今すぐ v2.1.92 へ/vimを使っていた人は/configから Editor mode を確認して同等の設定を有効に
参考ソース: