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Claude Code 最新情報まとめ(2026-05-09)— v2.1.136-138・メモリリーク修正・Dreaming 詳細・プロンプトキャッシュ TTL

Code with Claude SF(5/6)の興奮が落ち着いてきた今週末。裏でひっそりリリースされた v2.1.136〜v2.1.138 には、地味だが「使っていると確実に困っていた」バグの修正が複数入っている。また Dreaming 機能の詳細と、プロンプトキャッシュの TTL 変更に関する重要な情報も整理した。


1. v2.1.137 — Windows で VSCode 拡張が起動しない問題を修正

影響: Windows ユーザー全員
バージョン: v2.1.137(2026-05-09 リリース)

v2.1.136 で入った変更が原因で、Windows 環境で VSCode 拡張(Claude Code IDE Integration)がアクティベーションに失敗するリグレッションが発生していた。v2.1.137 でホットフィックスが適用された。

# Windows ユーザーは今すぐアップデートを
npm update -g @anthropic-ai/claude-code
# または winget 経由の場合
winget upgrade Anthropic.ClaudeCode

2. v2.1.136 — autoMode の細かい制御と Enterprise 向け追加

settings.autoMode.hard_deny が追加

// .claude/settings.json
{
  "autoMode": {
    "hard_deny": ["rm -rf", "DROP TABLE", "git push --force"]
  }
}

Auto モード(--dangerously-skip-permissions)実行中でも、このリストにマッチするコマンドは 無条件でブロックされる。deny リストとの違いは「ユーザーへの確認なしに即時拒否」という点。

自動化パイプラインで Claude Code を動かしている場合、うっかり破壊的なコマンドが走るのを防ぐセーフガードとして使える。

CLAUDE_CODE_ENABLE_FEEDBACK_SURVEY_FOR_OTEL 環境変数

Enterprise で OpenTelemetry を使っている場合、v2.1.134 でセッション品質調査(フィードバックダイアログ)が無効化されていた。この環境変数を 1 にセットすることで明示的に再有効化できる。

export CLAUDE_CODE_ENABLE_FEEDBACK_SURVEY_FOR_OTEL=1

3. メモリリーク修正まとめ(v2.1.134〜v2.1.136)

直近のリリースでメモリ関連の修正が集中して入った。長時間セッションで「なんか重いな」と感じていた人には朗報。

/usage コマンドで約 2GB のリーク

大きなトランスクリプト履歴を持つセッションで /usage を実行するたびにメモリが積み上がっていた。頻繁に /usage でコスト確認していた人は特に影響を受けていたはず。

長時間ツール実行後のリーク

progress イベントを emit しないまま終了した長時間ツールがあると、その後のセッションでメモリが解放されずに残っていた。

stdio MCP サーバーの 10GB+ RSS 問題

# 影響パターン:非プロトコルデータを stdout に書く MCP サーバー
# 例:起動ログや debug print が混入している場合

stdio MCP サーバーが JSON-RPC 以外のデータを stdout に書き出すと、そのデータが内部バッファに際限なく蓄積して RSS が 10GB を超えるケースがあった。カスタム MCP サーバーを自作している場合は stdout を JSON-RPC メッセージ専用にする対応が推奨。

Bash ディレクトリ復旧の修正

Claude Code を起動したディレクトリがセッション中に削除・移動されると、以降の Bash ツール呼び出しがすべて失敗するという問題が修正された。一時的な作業ディレクトリで起動したりモノレポのブランチを大規模リネームしたりするケースで発生しやすかった。


4. Dreaming — Claude Managed Agents の自己改善メカニズム詳解

Code with Claude SF(5/6)で発表された Dreaming の詳細が各所で解説されてきたのでまとめる。

Dreaming とは何か

Dreaming はエージェントの過去セッションを振り返って記憶を整理・統合するバッチプロセス。人間が睡眠中に記憶を固定化するのと似たコンセプト。

[通常のセッション] → [閾値を超えたらDreaming発動] → [記憶ストアを更新]

                    ・前回整理から24時間経過
                    ・5セッション以上経過
                    のいずれかで自動トリガー

3フェーズで動く

フェーズ内容
Orientation現在の記憶ストアの状態を把握する
Consolidation重複情報をマージ、古い情報を削除、繰り返しパターン(ミス・好み)を抽出
Output新しい記憶ストアを生成してレビューに回す

ガバナンスの仕組み

Dreaming が自動で記憶を書き換えるのが不安な場合、レビューモードで差分を確認してから適用できる。「AIが自分自身の動作定義を書き換える」というリスクに対してAnthropicが用意した安全装置。

実績

現在は Pro/Max/Team/Enterprise ユーザー向けのリサーチプレビュー段階。

参考: Anthropic introduces “dreaming,” a system that lets AI agents learn from their own mistakes | VentureBeat


5. プロンプトキャッシュ TTL の変更と対応策

何が起きたか

Anthropic は 2026 年初頭にプロンプトキャッシュの TTL を 60 分 → 5 分 に静かに変更した。
これにより、会話の間隔が 5 分を超えるとキャッシュヒットしなくなり、API コストが 30〜60% 増加したケースが報告されている。

新しい環境変数で TTL をコントロール

# 1時間キャッシュを有効化(書き込みコストは2倍だがキャッシュヒットで大幅節約)
export ENABLE_PROMPT_CACHING_1H=1

# 5分キャッシュを強制(デフォルト動作を明示的に固定)
export FORCE_PROMPT_CACHING_5M=1

使い分け:

コスト試算

Opus 4.7 で100ターン・コンパクションサイクルありのセッション:
  キャッシュなし    : $50〜$100(入力トークン分)
  5分 TTL キャッシュ: $15〜$25
  1時間 TTL キャッシュ: $10〜$19

参考: How Prompt Caching Actually Works in Claude Code | Claude Code Camp


今週のまとめ

トピックポイント
v2.1.137Windows VSCode 拡張のホットフィックス
v2.1.136autoMode.hard_deny で破壊的コマンドをブロック
メモリリーク修正/usage・long-running tools・stdio MCP・Bash dir 復旧
Dreaming24h/5セッション間隔でエージェントが自己最適化
キャッシュ TTLENABLE_PROMPT_CACHING_1H=1 で長時間セッションのコスト削減

Code with Claude の London 回は 5/19 に予定。Tokyo は 6/10。次の大きな発表はそこかもしれない。


Sources:


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