本日 4/7 に v2.1.94 がリリースされた。Amazon Bedrock の新インフラ「Mantle」への対応と、デフォルトの思考深度(effort)が medium から high に格上げされたのが目玉。Anthropic の「What We Shipped」ウェビナーも本日開催予定。
1. Amazon Bedrock Mantle サポート追加
対象:AWS Bedrock 経由で Claude Code を使っているチーム
新しい環境変数 CLAUDE_CODE_USE_MANTLE=1 を設定することで、Amazon Bedrock の新しいエンドポイントインフラ「Mantle」を利用できるようになった。
export CLAUDE_CODE_USE_MANTLE=1
Mantle は Bedrock の次世代インフラで、より低レイテンシ・高スループットが期待できる。現時点では opt-in(任意有効化)の形式。Bedrock で Claude Code を本番運用している組織は試す価値あり。
2. デフォルト effort レベルが medium → high に
影響範囲:API キー・Bedrock/Vertex/Foundry・Team・Enterprise ユーザー
Claude Code がタスクに使う思考深度(effort)のデフォルト値が high に引き上げられた。
| ユーザー種別 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| API キー | medium | high |
| Bedrock/Vertex/Foundry | medium | high |
| Team・Enterprise | medium | high |
| Pro/Max サブスク | 変更なし | — |
実際の影響:
- 特に指示しなくても、より深く考えてからコードを書くようになる
- 複雑なリファクタリング・設計タスクで精度向上が期待できる
- トークン消費が増える可能性あり → コスト意識している場合は明示的に
effort: mediumを指定することも可能
Pro/Max のサブスクリプションユーザーへの変更はなし。API・Bedrock・チームプランで Claude Code を業務に使っている場合は、品質が自動的に上がる代わりにレスポンス時間とコストが増えるケースがある点に注意。
3. Slack MCP:send-message にチャンネルリンク付きコンパクトヘッダー
Slack の MCP サーバーでメッセージ送信(send-message ツール)を呼び出したとき、結果表示にチャンネルリンク付きの小さなヘッダーが表示されるようになった。
✓ Sent to #deploy-notifications ← クリックでチャンネルへ飛べる
Claude Code から Slack に通知を送る自動化ワークフローを組んでいる場合、ツール実行結果が視認しやすくなる。
4. プラグインスキルの呼び出し名が安定化
プラグインに含まれるスキルが、フロントマターの name フィールドを使った安定した呼び出し名で識別されるようになった。
---
name: my-deploy-skill
description: "本番環境へデプロイするスキル"
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これまではプラグインのファイルパスや内部 ID によって名前が変わることがあったが、name を明示すれば以後その名前で固定される。スキルを / コマンドや自動化フローから安定して呼び出せる。
5. keep-coding-instructions フロントマターフィールドのサポート
スキルファイルのフロントマターに keep-coding-instructions: true を指定できるようになった。
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name: my-skill
keep-coding-instructions: true
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スキルが実行されたとき、Claude がデフォルトのコーディング規約・指示(CLAUDE.md 等で定義したもの)を破棄せず保持したままスキルを実行する。スキル固有の手順と、プロジェクト全体のコーディング標準を両立させたい場合に使える。
6. CJK(中日韓)テキストのストリーム文字化けを修正
日本語・中国語・韓国語のテキストがストリーミング入出力でごく稀に文字化けする問題が修正された。
日本語でのやり取りが多い環境では恩恵を受けやすい修正。特に長い日本語コメントを含むコードを書かせていた場合に稀に発生していた。
7. 長い Retry-After による 429 エラーでのエージェント停止を修正
レート制限(429)の応答に Retry-After ヘッダーが長い待機時間(例:数分)で返ってきたとき、エージェントが無期限にフリーズしていたバグが修正された。
CI/CD パイプラインや長時間バッチ処理で Claude Code を自動実行している場合、レート制限後に詰まって手動介入が必要だったケースが改善される。
「What We Shipped」ウェビナー(本日 4/7)
Anthropic の Claude Code チームが「What We Shipped」ウェビナーを本日開催予定。最近のリリース内容の解説とライブ Q&A が予定されている。
アーカイブは後日公開予定:Anthropic Webinars
今週の振り返り(v2.1.89〜v2.1.94)
4 月第 1 週だけで 5 つのバージョンがリリースされた。主要な変更点を一覧で整理:
| バージョン | 日付 | 主な変更 |
|---|---|---|
| v2.1.89 | 4/1 | defer フック・フリッカー抑制・PermissionDenied フック |
| v2.1.90 | 4/1 | /powerup チュートリアル・SSE 線形時間化 |
| v2.1.91 | 4/2 | MCP 500K 対応・プラグイン bin/ サポート |
| v2.1.92 | 4/4 | Bedrock セットアップウィザード・/cost 詳細表示 |
| v2.1.94 | 4/7 | Bedrock Mantle・effort high デフォルト・CJK 修正 |
アップデート方法
npm update -g @anthropic-ai/claude-agent-sdk
# バージョン確認
claude --version
参考ソース: