昨日(4/14)、Claude Code に Routines(ルーティン)が研究プレビューとして追加された。「PC を閉じていても、クラウドで Claude が自動実行される」という新パラダイムで、これまでのローカル完結モデルから大きく踏み出した機能だ。同日リリースの v2.1.108 にも実務直結のアップデートが複数入っているので、まとめて整理する。
1. Routines — クラウドで Claude を自動実行(研究プレビュー)
2026-04-14 リリース / Pro・Max・Team・Enterprise 対象
これまでの Claude Code は「ターミナルを開いて指示を出す」使い方が前提だった。Routines はその前提を崩す。
ルーティンとは、プロンプト・リポジトリ・コネクターをセットして登録しておくと、Anthropic のクラウド上で自動実行されるもの。自分のラップトップは閉じていていい。
トリガーの種類
| トリガー | 内容 |
|---|---|
| スケジュール | 1時間ごと・毎夜・毎週など定期実行 |
| API | ルーティン専用エンドポイントに HTTP POST で起動 |
| GitHub イベント | PR・push・issue・release など任意のリポジトリイベント |
GitHub トリガーは PR の author・title・base ブランチ・ラベルなど細かい条件でフィルタリングできる。
実際のユースケース
# 例 1:毎夜 issue をトリアージしてラベル付け&サマリーを Slack へ
Trigger: schedule(毎日 23:00)
Prompt: 「今日オープンした issue を読んで、優先度ラベルを付け、
担当候補をアサインして、#dev-triage に Slack メッセージを送って」
# 例 2:PR が開かれるたびに関連ドキュメントの陳腐化チェック
Trigger: GitHub pull_request(opened)
Prompt: 「この PR で変更された API に紐づくドキュメントを確認して、
更新が必要なら draft PR を作って」
プランごとの制限
| プラン | 1日の実行上限 |
|---|---|
| Pro | 5回 |
| Max | 15回 |
| Team / Enterprise | 25回 |
設定は Claude Code の Web UI(claude.ai/code)から行う。
注意点
- まだ研究プレビュー。UI・仕様が変わる可能性あり
- クラウド実行のため、ローカルファイルへの直接アクセスは不可(GitHub コネクター経由でリポジトリにはアクセスできる)
2. v2.1.108 — プロンプトキャッシュ制御・/recap・Skill からスラッシュコマンド呼び出し
2026-04-14 リリース
プロンプトキャッシュの TTL を環境変数で制御
API キー・Bedrock・Vertex・Foundry 利用時に、キャッシュの保持時間を変更できるようになった。
# 1時間キャッシュを有効化(コスト削減に効く)
export ENABLE_PROMPT_CACHING_1H=true
# 5分キャッシュを強制(フレッシュさを優先したい場合)
export FORCE_PROMPT_CACHING_5M=true
長時間の同一コンテキスト作業では 1H キャッシュが有効。API コストが大きい使い方をしているなら試す価値あり。
/recap — セッションに戻ったときの「おさらい」
セッションから離れて戻ってきたとき、Claude が「ここまでの流れ」を要約してくれる機能。
# 手動で呼び出す
/recap
# /config で自動表示の設定も可能
/config
環境変数でテレメトリが無効のユーザーは CLAUDE_CODE_ENABLE_AWAY_SUMMARY=true を設定することで有効化できる。
長時間セッションの途中で「どこまで進んだっけ?」という状況を減らせる。
Skill ツールが組み込みスラッシュコマンドを呼び出せるように
エージェント(Skill ツール)経由で /init・/review・/security-review などの組み込みコマンドを呼び出せるようになった。
<!-- スキルファイルの例 -->
コードレビューを依頼されたら:
1. Skill ツールで /review を呼び出す
2. 結果をまとめて報告する
これにより「スキルの中からスキルを呼ぶ」複合的なワークフローが書きやすくなる。たとえばデプロイ前チェックスキルの中で /security-review を自動実行させる、といった使い方が可能。
バグ修正(14件)
--resume 時のデータロス、ダイアクリティクス処理、サイレント失敗など 14 件のバグが修正された。
3. v2.1.109 — 拡張思考インジケーターの改善
2026-04-15 リリース(本日)
Extended Thinking(拡張思考モード)実行中に表示されるプログレスインジケーターが改善。回転するヒントが表示されるようになり、「動いているのか止まっているのか」が視覚的にわかりやすくなった。
今週(4/14〜4/15)の変更まとめ
| バージョン | 日付 | 主な変更 |
|---|---|---|
| v2.1.108 | 4/14 | Routines リリース・1H プロンプトキャッシュ・/recap・Skill→スラッシュコマンド・バグ修正14件 |
| v2.1.109 | 4/15 | 拡張思考インジケーター改善 |
# アップデートコマンド
npm update -g @anthropic-ai/claude-code
claude --version
所感
Routines は地味に見えて実は大きなパラダイムシフト。これまでの Claude Code は「手を動かすときに使うツール」だったが、Routines によって「設定したら勝手に動くインフラ」になりつつある。cron ジョブより自然言語で書けて、GitHub 連携もある。Pro プランでも 1日5回動かせるなら、チームの雑務自動化には十分試せるはず。
/recap は地味だが、長時間セッションが多い人には助かる。なんとなく「どこまで進んだっけ」と確認しながら作業するのが減りそう。
参考ソース:
- Introducing routines in Claude Code | Claude
- Automate work with routines - Claude Code Docs
- Anthropic adds routines to redesigned Claude Code, here’s how it works - 9to5Mac
- Changelog - Claude Code Docs
- Claude Code by Anthropic - Release Notes - Releasebot
- Claude Code v2.1.108 Release Notes - Claude Updates
- Claude Code Routines Research Preview - Blockchain News
- Claude Code Just Shipped Routines — And It’s a Bigger Deal Than You Think - Kingy AI